太古の昔は、山には神々が住んでいる高い山の頂上に登ろうとする人は多くありませんでした。山に登ることは、神々を怒らせ、ふもとの人々に大きな災厄をもたらすことになると信じられていたからです。文明が進化するにつれ、原始的な考えは影をひそめ、多くの人々が、様々な理由から山に登るようになりました。山へ食料を取りに行く者、果物を取る者、また単に反対側には何があるのかという興味から、また山頂から眼下の峡谷の景色を楽しむためと、動機はさまざまです。
1760年、ロッククライミングは初めてスポーツとみなされるようになりました。この年、あるグループが、ヨーロッパ最高峰のモンブランを登頂し、報奨金を得ました。それ以降、多くの人々がロッククライミングに興味を持つようになります。しかし、スポーツとしてはかなり極端な性質を持つことから、ロッククライミングは多くの人に苦痛をもたらし、なかには命を落とす人もいました。
しかし、ロッククライミングというスポーツへの人々の情熱は消えず、危険を避けるため、愛好者たちはしだいに自然の山々から安全なモールや学校、ジム、スポーツクラブなどに場所を移してクライミングを楽しむようになりました。多くの危険が取り除かれたことで、怪我をすることなく、クライミング能力を高めることができるようになり、スポーツとしての楽しさが増大しました。ロッククライミングは、そのため‘スポーツクライミング’と呼ばれるようになり、1990年代には最も急速に人気を集めるスポーツの一つとなりました。